バレリーナシューズの伝統的技術を用い、確かなクオリティと美しさを提案するフランスの老舗シューズブランドRepetto【レペット】のお取り扱いを2014年春夏からスタート致しました。ウィメンズのイメージが強いブランドですが、メンズファッションの歴史に欠かすことができない名作THE ZIZI(ジジ)というモデルも展開しています。ブランドの長い歴史と共に、そのアイコニックなアイテムを本日はご紹介したいと思います。
レペットは設立当初、バレエシューズやダンスシューズを製作していましたが、 その後レオタードやチュチュなどの生産も手がけるようになり、その品質とデザインの良さで、 世界中のバレエ関係者から注目されるようになりました。
1948年からは、バレエ用品だけでなく、一般の街履き靴(タウンシューズ)の生産を開始。 「縫い目が無く、つま先にごろつき感を感じさせないバレエシューズ」の製作技術を用いて作られたこのタウンシューズは、 上質な履き心地とデザインの良さで爆発的な人気を呼び、レペットの名を世に広めました。
1956年映画女優のブリジット・バルドーが、ローズ・レペットに「ダンスシューズと同じくらい履き心地が良くフェミニンでセクシーなタウン用バレリーナシューズ」をオーダーし誕生しました。このバレリーナシューズCENDRILLON(サンドリオン)のカーマインレッドをバルドーが映画「素直な悪女」で着用し、不朽の名声を獲得しました。それ以来サンドリオンはレペットの伝説のモデルとなりました。「ステッチ&リターン」製法で作られれており、多用な色と素材で作られています。
*ステッチ&リターン製法とは
ダンスシューズの製法に由来するもので、靴底を表裏の状態で縫ってからひっくり返すこの製法により、比類ないしなやかさと快適さが生まれます。レペットの生産は、現在も仏ドルドーニュ地方サンメダール・デクシドゥイユにある工場にて、職人達の伝統技術によって作られています。
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さてここからが本題です。今回GLAMOURでもオーダーしたのが、ZIZIというメンズの展開もあるドレスシューズ型モデル。ZIZIはローズ・レペットが義理の娘であるダンサー=ジジ・ジャンメールのためにデザインしたモデルです。1970年代にはセルジュ・ゲンズブールが白いZIZIを愛用し、ブランドのアンバサダーとして知られるようになっていました。ゲンズブールは同じ物を20足は持っていたそうで、履くときは必ず素足。そして「他の靴を履いていると、兵隊みたいな気分になる」とコメントするほど、ZIZIの履き心地の良さをとても気に入っていたようです。
いつの時代もスタイリッシュで多くの人に愛されるこのモデルも「ステッチ&リターン」製法で作られています。
●THE ZIZI(山羊革) 35,000yen+税 WHITE、BLACKの2色展開
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アメリカやイギリスの無骨な革靴が多い中、レペットの華奢で上品な雰囲気は非常に新鮮です。ゲンズブールのように幅広いスタイリングに取り入れ、春らしいフレンチシックを是非楽しんでみて下さい。